生きてるだけで不愉快になる。

本当にこの国の中では生きているだけで不愉快になる。
連日連夜のテレビのニュース。
セクハラ教授が大学解雇。
猥褻警官の無理心中。
小学教諭の強姦事件。



今時珍しくもないけれど。
一々心を痛めていたら身が保たないから
見て見ぬ振りするのが賢い生き方なんだろうか。
とは言っても見て見ぬ振りはできないし、
かと言って裁くこともできないし
防ぐことも救うこともできない。
この圧倒的な無力感。
そうしてただただ不愉快さだけを蓄積させていく。
だから俺にできることと言ったら、
毎晩神様に祈ることくらい。
男は全員死んでって。


けれどそれを祈ったところで
男が絶滅する訳でも
俺が男でなくなる訳でもない。
むしろなおのこと無力感を募らせていくだけだ。
no way.



だから俺は物語を書くことにした。
全人類の男が一人の少女によって去勢されていく物語。
男が「狩」られる物語。