それでも世界は終らない

僕がいくら願っても立ち尽くしても
呪っても微笑んでも祈っても
立ち上がっても座っても歩いても
走っても掻い潜っても立ちションしても
骨を折っても唾を吐いても
英雄気取って乗ったロボットが
操作間違えて自爆しちゃって
倒すべき敵だと思った「奴ら」が
世界を牛耳ることになったとしても





それでも世界は終らない













結局のところ、そんなもんだ。
そういうものでしか有り得ない。
世界は僕や君の成り立ちとは全く無関係に
駆動しているものなんだ。
世界が駆動する中でたまたま、
君や僕が生れ落ちてしまったというだけのこと。
世界は僕らには目もくれない。
僕らの存在になんて気付きもしない。
だから、世界を救うだなんて馬鹿げた発想はよせよ。
君が立ち上がらなくても、
僕がしくじっても、
世界は終りゃしないんだ。
断言してやるよ。
絶対に、どんなことがあったって、
世界はこのまま続いてく。
世界が終ることがあるとすれば、
それは僕らとは全く関係のない論理によってだ。
ある日突然唐突に、
何の前触れもなく、
終りがくるんだ。
だけどもそれは、
やっぱり僕らには関係のないことなんだ。
世界が終っても、
きっと僕らの日常は続いていくよ。
僕らは世界を救えないし、
世界は僕らを救えない。
それを受け止めた上でできる最もマシなことって一体なんだろうか。
何もしないことがそれだろうか。
だけどそれじゃ生き残れないって、
僕らはゼロ年代に嫌というほど学んだ筈だ。
だったら、もう少し考えなくてはいけない。
メサイア・コンプレックスなんて結局破滅しかもたらしやしない。
そんなものに振り回されるなんて馬鹿げてる。
だけどもだ。
何もしない訳には行かない。
何故なら僕らは生きているからだ。
生きているということは行為をすること。
と言うよりも、行為をしなくては気が済まないということ。
誰の為でもなくしたことが
偶然誰かや何かに良い影響をもたらすような、
そういうことをしていきたいな。